管理人が考える「ランキング」

以前から何度か言っていますが、キュアスタ!では今後、「投票により順位を決定する企画」を実施する予定はありません。
この記事では、管理人がランキングについて思うところを語っていきます。

記事の長さの割には、内容がないと感じる方もいるかもしれません。また、以前した話ともそれほど差がありません。
途中で読むのに飽きた方は、以下の結論だけをお持ち帰りください。

  • キュアスタ!では、ランキング企画は今後決してやらない。
  • メンバー同士でのランキングの話題にまでは干渉しない。
  • ひとりの参加者としての管理人も、メンバー同士のランキングの話題に絡むことは多分ない。

全プリキュア大投票

ここから本題。
思い出したくなかった出来事について、今一度触れなければいけませんが、自分の考えをまとめる為には必要なことなので。

ひとつのツイートを紹介しましょう。
HK BSプレミアムで放送された番組「全プリキュア投票」について、番組が終わったあとにスタッフが総括として載せたツイートです。

「全プリキュア大投票」に投票いただいたみなさん、そして生放送をご覧いただいたみなさん、本当にありがとうございました。ランキングは出ましたが、大切なことは順位ではなく、一人一人の心のなかにあるベスト・プリキュアですよね。
https://twitter.com/nhk_animeworld/status/1172898993044541440

感情をあらわにすると、皆さんに「引かれてしまう」ことは重々承知の上で、このツイートについてだけは思った通りの感想を言わせてください。
はらわたが煮えるほど腹が立ちました。 公私合わせて、ここ数年でこれほど腹を立てた出来事がなかったほどです。

このツイートが「名言」であるかのように称賛していたファンもいたようですが、私には全く同意できませんでした。とは言っても、異論があると言っているのではなく、むしろ逆。
「誰になんと言われようと好き」という気持ちは、本来はファン活動の根底にあるべき姿勢です。ファン活動の中で自分の気持ちこそが大切であることは、あえて断られるまでもなく「三辺の長さが等しい三角形を正三角形と言う」レベルであたりまえのこと。
私が腹を立てたのは、ファン心理を踏みにじった番組スタッフに、これを言う資格がないという点です。

NHKが本気でこう思っていたなら、そもそも番組自体が存在しなかったはず。何故なら、ランキングという行為自体が「視聴者全員を楽しませるべき」という前提と矛盾するからです。ランク外作品(またはプリキュア)のファンへの配慮は、一切ありませんでした。
自分の一番好きな作品やプリキュアが、1秒たりとも紹介されずに傷ついたファンは多く居たでしょう。私もそうしたファンのひとりでしたが、各々のプリキュアがリアルタイムで放送されていた時に、現役の幼女先輩だった方たちもここには多く含まれます。
特定の推しキュアがいないプリキュアファンにも、「平成アニメのベスト100を選ぶ番組の中で、プリキュアシリーズのどれか1作でも、1秒たりとも紹介されなかった」時の気持ちならば想像できるでしょう。

プリキュアシリーズの生みの親、鷲尾天さんをご存知の方も多いでしょう。
「鷲尾さんは、この番組にもっと熱い想いをこめていたはず。誤解も甚だしい」と反論する方も居るかも知れません。鷲尾さんは、事前に以下の様なメッセージを残されています。

私は以前から「各世代の作品・キャラクターに順位や上下はない」と言い切ってきましたので、戸惑っておられる方もいらっしゃるかと思います。
今回、誤解を恐れず踏み切ったのは、昨年の「プリキュア15周年」がきっかけです。
昨年は大変多くのファンの皆様と接する機会を持たせていただきました。お子様方はじめ、かつて応援してくださって今やすっかり大人になった皆様の姿と、語り尽くせない想いに接して大変感激いたしました。
この「語り尽くせぬ想い」をなんとか形にすることは出来ないだろうか、というのが昨年積み残した課題でもありました。
http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/news/2019071201.php

さすがにいいことも仰っているのですが、ご自身の矛盾も認めています。
「語り尽くせぬ想いを形にする」為に、誰かを傷つけずに行うことができないランキングという手段を選んだ理由について、全く説明がなく納得できません。

最後にもうひとつ、プリキュアファンのツイートを紹介して締めくくります。

全プリキュア大投票でキュアプリンセスがランクインしなくて悲しい😢😢僕の過去に描いたキュアプリンセスで魅力伝われ😢
https://twitter.com/bittan1201/status/1173036258915999746

管理人の考える「ランキング」

そもそも、プリキュアファンを楽しませるはずだった番組に傷つけられる。こんな理不尽があってよいのでしょうか?
キュアスタ!はこの様な、プリキュアファンという「同士」を傷つけることを避けられないイベントを、決してやることはないと宣言します。 「一人一人の心のなかにベスト・プリキュアがいる」ことを忘れてはならず、これは私が運営を続けてゆくにあたって、決して譲ることが出来ない条件です。

鷲尾さんのコメントから言葉をお借りすれば、「語り尽くせぬ想い」をあえて語り尽くすようなイベントになら挑戦してみたいですね。

2020.9.9
キュアスタ!管理人 ぷーざ